アキさんからのお誘いで、芝居を見に行きました。最近中華づいてて京劇見たり雑技団見たりしてましたが、本格的なお芝居見るのは久しぶりでございます。
なんで誘っていただいたかというと、ベジータ役の堀川りょうさんが出演されるのですよ。それで私がベジータファンなんで声をかけて下さったと…
公式はここ
http://eg.nttpub.co.jp/news/20070119_14.html
堀川りょうさんの他にも覚えのある名前の方が、役者の方でも制作の方でも、いろいろと参加されてます。その辺も興味を持った理由のひとつ。
まず、原作者が飯田譲治、『NIGHT HEAD』の人じゃん!?というところでまず引っかかった。『NIGHT HEAD』はちゃんとは見てないけど、かつて同人的には随分人気のあった、超能力ドラマであります。
そいで脚本、演出が西田シャトナー。なんかこの名前にすごく聞き覚えがある。同人やマンガの方じゃなく、芝居で覚えてる。私なんか、この人の芝居見てるわ…
ということで記憶をたどってみたら、多分、多分だけど、見たことあるのはこのお芝居。『惑星ピスタチオ』の『熱闘!!飛龍小学校』というやつです。
http://www.analogengine.jp/~hiryu/classic/top.html
んで私、普段だったら多分1回見ただけのお芝居の人の名前を、10年以上も覚えてるなんて事あり得ないんですよね。(見たのは多分1992年か1994年の公演のやつだと思う)
「シャトナー」という名前が印象的だったんですよ。今回の公式サイトでも「船長」という言い方してるから、語源はきっと間違いないと思う。スター・トレックのウィリアム・シャトナーです。つまりカーク船長役をやった俳優さんの名前です。
私、小学校時代からの年期の入ったトレッキーなので、「ウィリアム・シャトナー」なら忘れないんですよ。それで西田シャトナーの名前も忘れなかったわけ。
もひとり、お芝居見る前に気になった名前。IKKANさんです。私がずっと買ってるマンガ、『性別がない』に時々登場してくる、マンガ家新井祥の元ダンナさん。新井祥さんというのは性同一性障害に関する実体験を実録マンガにしているマンガ家さん。生まれたときは女だったけど実は半陰陽で、現在は中性というかほとんど男性というか。
IKKANさんはその新井祥さんが女性だったときに、結婚してた人なんですよね。名前だけはよく知っていたので、いったいどんな人なんだろうと、密かに好奇心。
他にはホントは納谷悟郎さんが出演されるはずだったのですが、体調不良ということで今回はお休み。残念です。
あとは私はよく知りませんでしたが、『轟轟戦隊ボウケンジャー』の風のスズカ役の人とか、『おジャ魔女どれみ』のマジョリカ役の人とか、『アイシールド21』の筧駿役の人なんかも出てました。
それでお芝居の方ですが、パワフル、元気に突っ走る、ドタバタ劇という感じかなぁ。あらすじは公式の方にも出てますが、感想も交えつつもうちょっと詳しく。(どうせ火曜に終わるお芝居だし、見てる人でネタばれが困る人はいないと思うので)
その日はバレンタイン。まだ「義理チョコ」という概念が生まれてなかった時代、女子は思いを込めたチョコレートを作りあこがれの男子に渡すことを夢みていた。家庭科部の水之江(山崎真実)は顧問に内緒で有料で家庭科室を貸し出し、部室の鍵締めを唯一人の男子家庭科部員、青島(IKKAN)に命じていた。気弱で情けない青島に対し、水之江は気が強い美人。しかし水之江は実は青島が気になっていた。家庭科室を貸し出しながら自分でもチョコを作り、鍵を閉めに来た青島に渡すつもりだったのだ。
しかし青島は途中で番長グループに捕まってしまい、水之江との約束を果たせず仕舞い。自分たちがチョコをもらえない番長グループは女子からチョコレート狩りを行い、青島は無理矢理協力させられてしまう。でたらめな「チョコレートスカウター(ホントは筆箱)」やら「もてる男をへにゃへにゃにしてしまうマシーン(ホントは弁当箱)」やらでごまかしていたのに、なぜかそれらのメカが実際に作動している。
始業時刻になっても女子がチョコを渡そうと狙っている、もてる男子生徒は現れず、その代わりに転校生が3人も現れる。学生探偵、鳴り物入りの不良、カリスマサーカス団員(堀川りょう)…奇妙な転入生ばかり。
かっこいい転入生はたちまちもてるが、学生探偵の赤城と年少上がりの不良黒部は、番長連合の策略で闘うことに。そして3人目の転校生カリスマサーカス団員の天馬ツバサは、そのカリスマパワーを発揮して女子のハートを射止めてしまう。だが天馬は妹を愛していた。女子たちを操り自分の用意したチョコを自分で壊してしまうように命ずる。
それに対抗して反カリスマパワーを発揮したのは、番長の腰巾着でとてつもなくもてない男古瀬だった。古瀬の反カリスマパワーで吹っ飛ばされた天馬は、空中高く何百メートルも飛ばされてしまう。
女子を解放した古瀬は逆にバレンタインキングとして君臨し女子を支配する。すべての女子が言いなりの中、水之江は古瀬に、いやキングに向かって「あんたなんか大嫌い」と言い放つ。古瀬は水之江が好きだったのだ。
その頃お目当ての男子にチョコを渡そうと校外に出た女子3人は、電車は止まりタクシーには乗れず、ついに町が学校を中心とした円形の断崖絶壁に取り囲まれていることに気づく。
世界が狂っている。永遠に続くお昼休み。なんでこんなことになってしまったのか。円形の中心にある場所。それは3年生の教室だった。謎を解く鍵を求めて青島と水之江は3年の教室に忍び込む。そこにいたのはバレンタインキングのことなどまるで知らないもう1人の古瀬だった。この世界は古瀬の妄想なのだ。もてる男子なんか登校しなければいい、
かっこいい転入生が来ちゃったら、そいつをやっつけるもっと強い転入生が来ればいい。もっともっと強い転入生が。そいつもやっつけて自分が最後に女子からモテモテになる。そうなったらいいな。そんなこと起こるはずないさ。
その古瀬の妄想が現実化してしまっているのだ。もてない故の妄想パワーが暴走しているのなら、好きな女の子からチョコをもらえば妄想は止まるんじゃないか?そう考えた青島は古瀬にチョコを渡すよう、水之江に頼む。そのチョコは本当は青島に渡すためのものなのに、当の青島に好きでもない男に渡すように言われてしまった水之江。
そして実際渡しても気持ちがこもってないの、嘘くさいのと言われ、妄想は壊れない。本当に好きなわけでもないのに思いを込めることは出来ない。水之江は結局「本気の思いを込めた義理チョコ」として渡すため、自分に命綱を付けその端を古瀬に預け、つまり自分の命を古瀬に預け、屋上から飛び降りた。本気の絆を結び、その思いを込めたチョコを古瀬に渡す。そして妄想はそこで壊れた。
世界は崩れチョコレートの粉と化していく。崩れきる前に断崖を超えなければ皆チョコの津波に飲み込まれてしまう。ここでカリスマサーカス団員の天馬がカリスマパワーを発揮して巨大空中ブランコを生み出し、皆を乗せて断崖を超えようとするが、あまりの人数に断崖の向こうまでパワーが保たない。
そのとき天馬の愛する妹が天馬にチョコを渡し、パワーを復活させて、どうにか現実世界にたどり着いたのであった。
現実世界に戻るとそれはバレンタインの日の朝であり、もてない男古瀬は、義理チョコをもらってそれでもほくほくしている。女子たちはお目当ての男子にチョコを渡そうと夢中。そして家庭科室の鍵を約束通り閉めに来た青島に、水之江はちゃんとチョコを渡すことが出来たのであった。
つーわけで話の骨組みはこんな感じなんですけど、展開全体を楽しみつつも、見所的にはもっと細かい小ネタが面白いんですよね。出てる役者さんがこんな風に声優さんだったり特撮俳優さんだったりして、けっこうそういうネタがすごく多い。古瀬が天馬をやっつけるとき、やってるのがどう見てもドラゴンボールの元気玉だったり、とにかくやはり堀川さんが出演しているせいなのか、全体的にドラゴンボールネタは多かったです。「番長の産毛が金色に!」とか。これはスーパーサイヤ人ですな。
あとマトリクスネタを人間でやってて、赤城と黒部の闘いの時、白い服を着てグラサンかけた5,6人が「白い影」みたいに並び、パンチを繰り出すとその5,6人が時間差で動いてパンチが届いた演出になったり(言葉じゃ説明しにくいなあ。見てるとすごい受けるんだけど)、マトリクス的ポーズでジャンプしたりキックしたり攻撃をかわしたりというのを、その白い影の人たちが、赤城や黒部の体を抱え上げてスローモーションで動かしてたり、という演出が面白いのです。
生身の人間が目の前でやる、制限の多いお芝居だからこそ、こういうかたちでマトリクス的動きを再現してしまうのが、面白い。逆にお芝居の醍醐味だよなと思うわけです。
他にもセリフでは肉ネタもあったし、16歳という設定の堀川さんがぼそっと「焼酎切れた」とつぶやくのが、一瞬わざと素に戻った感じで爆笑したり、楽しませていただきました。
作中でチョコレート狩りを行って女子に嫌われまくってた番長ですが、けっこう話の冒頭で女子たちに「あんたにチョコあげるなんて絶対に嫌!」とののしられ、泣きながら立ち去るのがおかしくも可愛く、お芝居が終わった後のアンケートに「貴方がチョコをあげたい相手は?」という質問があったので、番長役の役者さんの名前のところに印を付けておきましたです。
もちろん「チョコをもらいたい相手」には堀川りょうさんでチェック入れておきましたよ〜 今回の堀川さん、登場時からマントを背負った、ホントに変な役なんですが、ポーズを取りながらカリスマパワーを発揮するときの声の美しいこと美しいこと。ほれぼれしましたよ。
あと飽田先生という役で出てくる大西小西という役者さんが、背がちっちゃくて生徒にバカにされてて、桜子先生というあこがれの先生がバレンタインキング古瀬のパワーにやられてめろめろになってしまうのを、おろおろしながら追っかけ回してる役なんですけど、やたら身が軽くてバク転しまくってて、体の動きも全体的にキビキビしてて、見ててすごい小気味良かったです。この飽田先生と桜子先生も、現実世界に戻ったらくっついてしまうのでした。
お芝居終わってロビーでアンケート書いてたら、目の前をまだマントと衣装を付けたままの堀川さんが通ったので、握手を求めて「写真を撮らせていただいてもいいですか?」と聞いたら、すごい明るく承諾してくれましたよ〜
つーわけで堀川さんと肩組んで写真を撮ってしまいました。うひょ〜、ベジータだよべジータ!!!!一生の宝物にいたします〜